ある日。大事な名物の茶碗を持って眺めていた伊達政宗。
と、つるっと手が滑って茶碗を落としそうになってしまいます。
Σ(||゚Д゚) ヒィィィィ
あわてて茶碗を掴み直してホッとする政宗。よかったー。
すると突然。政宗の機嫌が悪くなってきます。
「考えてみたら俺は戦場でも動揺するコトはなかったのに、
この茶碗が何千貫目と聞いてビビってしまうとは・・・。これは屈辱だっ」
こう言うと政宗は茶碗を庭石に投げつけて、粉々に粉砕しちゃったのでした。
有名な伊達政宗のエピソードです。
「自分は冷静だ」 って言ってる割には、けっきょく茶碗を割っちゃった話。
どんなときでも冷静でなければならない・・・っていう教訓ですね。(ちがう)
かつてトリューニヒト閣下が 「鈍感力」 っていう言葉を使って話題になってました。
けっきょく 「常に沈着冷静」 ってのは 「鈍感力が優れすぎ」 ってコト。
政宗みたいに頭の切れる人は、アレコレ考えてしまうので失敗しちゃうのでしょう。
天才とは 「物事を考えないコトができる人」 だと思います。
関ヶ原における小早川秀秋も、なんかあっさりと裏切った・・・って話もあります。
「どっちが勝ちそうで、どっちについた方がトクか?」
秀秋は散々悩んだイメージがありますけど、実際にはかなり冷静だったみたい。
これって 「将来のコトを良く考えていた」 からじゃなくて、
あまりアレコレ考えなかったからでしょう。
やっぱ金吾先生は天才なのです。
物事を考えすぎちゃうと身動きが取れなくなってしまいます。
「まず動いちゃってから、物事を考えた方がはるかに楽だ」
こんな風によく言われます。
「言うだけ番長」 って言われて前原政調会長がキレてましたけど、
政調会長を 「言うだけ番長」 って評価するのは失礼ですよね。
「まず動いちゃってから、物事を考えるタイプ」 の人だと思います。
そしてそれ故に失敗を重ねちゃってるのですから、なかなかムズカしい話ですな。