今日11月26日は 「海軍機動部隊」 が単冠湾を出港した日。
もちろん目的はハワイの米艦隊を奇襲するため。
ちなみに 「ハル・ノート」 が手交されるのは、明日の27日なので、
ハル・ノートの前から、日本は対米開戦に向けて動いていたコトになります。
もちろん 「日米交渉」 が成立すれば、
大本営より機動部隊に対して 「ツクバヤマハレ」 (攻撃は中止。直ちに帰投せよ)
の暗号電文が発信される予定でした。
ま。実際に打たれたのは
「ニイタカヤマノボレ一二〇八」 (日本時間12月8日午前零時を期して戦闘行動を開始せよ)
でしたが・・・・。
今日から真珠湾攻撃の12月8日 (日本時間) までの13日間。
とにかく機動部隊が途中で誰かに見つかっちゃうのは厳禁。
秘匿中の秘匿な作戦でした。
もし偶然、外国船に出会ったら 「斬捨御免」 で撃沈してOKでしたし、
もちろん無線を使うコトなんて論外。
機動部隊の位置が敵にバレちゃったら即アウトなのです。
その機動部隊がなんと 「60回」 も無線を発信していた・・・・。
っていう説が書かれた本がありました。
2001年に翻訳出版された 「真珠湾の真実」。
この本によると、
アメリカは日本機動部隊の位置を、毎日地図上に示していたのだそうです。
「なるほど。今日はここまで迫ってきたか・・・・」
たしかに機動部隊が60回も無線を発信してれば、それも可能でしょう。南雲アホすぎ。w
当時。この本はけっこう話題になってたと思います。
「ルーズベルトは真珠湾攻撃を知っていたが、敢えて米太平洋艦隊をオトリにした」
この陰謀論はずっと昔から言われているもので、
周期的に亡霊のように現われては、いつの間にか消えていく・・・・。
この繰り返しのようです。
Amazon のカスタマーレビューでも 「トンデモ本」 って評価してる方がいますけど、
全くそのとおりだと思います。
陰謀論っていうのは 「後付け」 が可能なので、妙な説得力があります。
でもまあ 「よく考えてみたらそれはムチャだろう」 ってのが多いですね。
あの南雲が無線を打ちまくる・・・なんて大胆な行動を取れるとは思えませんし、
なにより大本営が最初に受信した機動部隊からの電波は 「トラ・トラ・トラ」。
大本営が傍受してない無電をアメリカが傍受できるハズがありません。
ルーズベルトも日本を煽ってましたから、いずれ日米開戦になるコトは判ってました。
でもその場所が 「真珠湾」 だとは予測できなかったハズ。
「フィリピンに奇襲攻撃してくるかも・・・」
せいぜいこの程度の認識でしょう。
「ルーズベルト陰謀論」 を唱えるために、南雲が 「バカ提督」 にされちゃったのでは、
あまりにも南雲が可哀想だというものです。