「私は或る時に、A級が合祀されその上、松岡、白取までもが、
筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが、
松平の子の今の宮司がどう考えたのか、易々と
松平は平和に強い考があったと思うのに、親の心子知らずと思っている
だから私あれ以来参拝していない それが私の心だ」
そろそろ今年も、例によって例のごとく8月15日がやって参ります。
さあ。今年が首相任期最後。
果たしてトリューニヒト閣下は「靖国」へ行くのでしょうか?
もはや「ブックメーカー」的な存在となっている「靖国参拝問題」。
ちなみに私は 『今年こそ8月15日に参拝する』 に「100カノッサ」賭けます。
相変わらず世間を騒がせている「富田メモ」。
ホンモノなのか?ニセモノなのか?という話はともかく、
やはり朝日新聞が「昭和天皇の御心に従え!」と言わんばかりの
社説を書いてるところがワラえますね。
いつもみたいに釣られてなけりゃイイのですが・・・。
ま。朝日のように「昭和天皇の御心に従うべし」と言うならば、
「昭和天皇独白録」を無視するワケにはいかないでしょう。
「昭和天皇独白録」というのは、1990年12月号の「文藝春秋」で発表された史料。
当時、かなり話題沸騰になっていました。
この「昭和天皇独白録」とは、昭和21年3月~4月にかけて、
5人の側近たちが、昭和天皇から直接いろいろな話を聞きまして、
その中のひとりである寺内英成が、その内容をまとめたモノです。
昭和天皇はその「独白録」の中で、
「張作霖爆死事件」から「終戦」に至るまでの経緯を述べられており、
読み物としても、非常にたいへん面白いです。
そして何と言っても、「文春文庫」で簡単に手に入るトコロが魅力です。
日中戦争 → 日独伊同盟 → 日米交渉
「日米戦争」に至るまでの重大なトピックをむりやりこの3点に絞り、
それぞれについて、昭和天皇が「独白録」の中でどのように回想されているのか
ちょろっと書いてみます。
ちなみに私が単純に思ってしまうコトは→ 「やっぱり近衛がイカンだろ~」
日中戦争・日独伊同盟・日米交渉とも「近衛内閣」の時代。
近衛の責任はかなり大きいでしょう。
まあ「8月15日」も近いコトですし、テレビのニュースでもさんざんやるでしょうから、
それに合わせて「独白録」の抜書きをしてみます。
史料としての価値も高いようなので、手に入れて読んでみたら面白いかもです。